NEWSの日本語訳です。
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最新バージョン: 1.2.4
すべての変更点の詳細は、ChangeLog というファイルを見ること。
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<1.2.3 から 1.2.4 への主な変更点>
・デフォルトでは、.gz ファイル中に保存されているファイル名とタイムスタンプを
復元しないようにした('compress' と同じように振る舞う)。強制的にファイル
名とタイムスタンプを復元するために --name オプションを追加した。
・標準入力に対する別名として、- を認めた。
・man のページにおいてハードリンク、.so のいずれもサポートできるように
manlinks=so あるいは ln を使うようにした。
・zdiff で foo.gz~ を認めた。
・Windows NT のサポートを追加した。
・厳格な Posix システムのために ENAMETOOLONG をハンドルした。
・Webster と GNU スタンダードに従うために --recurse の代わりに --recursive
を使うようにした。
・拡張子 g を持つシェルスクリプトのインストレーションを許した。:make G=g
install
・path の中に gzcat が既に存在する場合は、デフォルトで gzcat として zcat を
インストールするようにした。
・zmore がパラメータなしで起動された場合には、more として振る舞うようにした。
(ヘルプを与える)
・たとえ --force がついていても、gzip フォーマットでないファイルに対しては
--list が拒絶するようにした。
・-rt や -rl オプションの時、gzip ファイルでないファイルに文句を言わないよう
にした。
・いくつかのシステムに対して、INSTALL 中にアドバイスを追加した。
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<1.2.2 から 1.2.3 への主な変更点>
・--verbose が指定されている場合を除いて、展開時には出力ファイル名を表示しな
いようにした。
・getopt.c 中での alloca の使用を止め、全ての makefile から alloca を削除し
た。
・サブディレクトリ sample 中にシェルスクリプト zfile を追加した。
・コンパイラのバグについてのリストを README から INSTALL に移した。
・vms/Readme.vms を追加した。
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<1.2.1 から 1.2.2 への主な変更点>
・Sun 上の cc で gzip.c がコンパイルエラーになるのを直した。(gcc では正しく
動いていた)
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<1.2 から 1.2.1 への主な変更点>
・もしデータが gzip で圧縮されていない場合には、zmore が more として働くよう
にした。
・gzexe をより安全なものにした。(PATH に依存しなくなった)
・デフォルトでは、出力ファイル名はそれが実際に短縮された場合のみ表示するよう
にした。
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<1.1.2 から 1.2 への主な変更点>
・ファイルの特徴を表示する --list オプションを追加した。
・-no-name オプション:元のファイル名を保存・復元しない、を追加した。元のファ
イル名を保存するのをデフォルトにした。
・gunzip --suffix "" を許した。元のファイル名が存在している場合に、拡張子に
とらわれることなく、いかなるファイルでも展開を試みることができるようにする
ためである。
・SCO compress -H フォーマットのサポートを追加した。
・gzip --fast が圧縮率を落すことによって(それでも compress よりは良い)、よ
り速くなった(compress と同じくらいの速度になった)。
・デフォルトの圧縮レベルは、-6 に変更された(以前の -5 と全く同じ)。速度/
圧縮率レンジのより良い位置を指すようにするためである。
・スマートなファイル名短縮を使うようにした。 123456789012.c ->
123456789.c.gz (旧 12345678901.gz)
・--force をつけると、zcat が gzip 圧縮されていないデータを変更せずに通すよ
うにした。(zcat == cat)
・zgrep というシェルスクリプトを追加した。
・sub.c を 16 bit 音声データ、24 bit イメージ等に対して便利になるようにした。
・--verbose がついている場合を除いて、gunzip -r に対して、拡張子に関するウォー
ニングを出さないようにした。
・MSDOS 上で、可能な場合(拡張子のないファイル)には、拡張子 .gz を使うよう
にした。
・サンプルプログラムをサブディレクトリ sample に移動した。
・INSTALL 中に "Special targets" のセクションを追加した。
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<1.1.1 から 1.1.2 への主な変更点>
・VMS 用の重大なバグ(-gz が展開時に取り除かれない)をフィックスした。
・znew 中で .gz 以外の拡張子も認めるようにした。
・標準入力の展開の時には、圧縮率を表示しないようにした。
・zmore.in 中で stty -g が壊れているコンピュータでも動くようにした。
(Ultrix)
・.Z ファイルに対して、正しい圧縮率を表示するようにした。
・INSTALL 中に .z を .gz にリネームするスクリプトを追加した。
・configure 中に CFLAGS を設定することを許した。
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<1.1 から 1.1.1 への主な変更点>
・vms.c 中の重大なバグをフィックスした。(Vax/VMS にのみ影響する)
・--ascii オプションを追加した。
・Ultrix 用に configure.in 中に workaround を追加した。 (quote eval
argument)
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<1.0.7 から 1.1 への主な変更点>
・デフォルトで拡張子 .gz を使うようにし、--suffix オプションを追加した。
・gunzip が拡張子 "_z" を認めるようにした(Vax/VMS 上のある種の 'compress' で
使用されている)。
・標準入力からゴミを読み込んだ時には、エラー報告の代わりに Quit するようにし
た。
・VAX/MMS 用の makefile を追加し、VMS 上でワイルドカードをサポートした。
・OS/2 の下での MSC のサポートを追加した。
・Prime/PRIMOS のサポートを追加した。
・展開の時にも(--verbose をつけると)圧縮率を表示するようにした。
・--version のあとでは Quit するようにした(GNU 標準)
・isatty() チェックを回避するために、--force を使うようにした。
・回復可能なエラーの場合には、他のファイルの処理を継続するようにした。
・readme ファイルの中に zip と gzip の比較を追加した。
・小さなサンプルプログラムを追加した(ztouch, sub, add)。
・-DSMALL_MEM でコンパイルすることで、より少ないメモリで動作できるようにした
(MSDOS 用)。
・「展開に 1 分以上かかった」場合のタイムスタンプの処理を削除した。
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<1.0.6 から 1.0.7 への主な変更点>
・zmore が標準入力から読むことを許した(more ライク)
・match.S 中で 68000 (Atari ST) をサポートした。
・部分書き出しをリトライするようにした(パイプで gzip がサスペンドしたときに、
Linux 上で必要)。
・gzexe 中でフルパス名とリネームを許した。 setuid の実行ファイルや gzip その
ものを gzexe で圧縮しないようにした。
・Vax 上の gcc 用に、vms/Makefile.gcc を追加した。
・異なったディレクトリへのバイナリファイルとシェルスクリプトのインストールを
許した。
・zmore 中で環境変数 PAGER が複数の内容持つことを許した。
(例: PAGER="col -x | more")
・zcat を gzcat としてインストールすることを許した。
・古い、あるいは風変わりなシステムへの移植性のために、いくつかの小さな変更を
した。
・ヘルプメッセージを減らし、gzip がパラメータ無しやリダイレクト無しで起動さ
れたときには、ターミナルに圧縮データを送るようにした。
・GNU 標準コーディングを尊重するために、コンパイルオプション GNU_STANDARD を
追加した。-DGNU_STANDARD をつけると、たとえ、gunzip という名前で起動されて
も、gzip として振る舞う。(最後の2つの変更は、私は好きではないが、FSF か
らの要望であった。)
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<1.0.5 から 1.0.6 への主な変更点>
・gzexe が既に gzexe されている実行ファイルを判別するようにした。
・もし、cpmod が使えるなら、znew と gzexe 中でファイルの属性を保つようにした。
・VMS 上で、レコードフォーマットをリストアしようとしないようにした。(1.0.5
は正しく動作しない)
・amiga/match.a に 68000 用のアセンブラバージョンを追加した。 Atari TT と
NeXT でアセンブラバージョンを使うようにした。
・OS/2 用に、デフォルトで HPFS を想定し、もし必要なら OS2FAT フラグを追加す
るようにした。
・zdiff 中のいくつかのバグをフィックスし、zdiff へのリンクの1つとして、zcmp
を定義した。
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<1.0.4 から 1.0.5 への主な変更点>
・VMS に対して、変数レコードフォーマット用のファイルタイプをリストアするよう
にし、そうでない場合は、固定長フォーマットで展開するようにした。(完全では
ないが、stream_LF フォーマットになるように、すべてのファイルを強制するより
は良い)。
・VMS に対して、デフォルトの拡張子 "-z" を使うようにし、ファイル名の中のバー
ジョン番号を受け入れた。
・Unix に対して、ファイル名の最後が 'z' で終わるファイルの圧縮を許した。 .z,
.*-z, .tgz, .taz だけを gzip の正しい拡張子として、使うようにした。最後の
ふたつの場合(.tgz, .taz)は、デフォルトで .tar に展開される。
・MSDOS のある種のバージョンで、3 文字の拡張子を持つファイルが圧縮することが
できなかった。
・gzexe で作られた /tmp のファイルをガベージコレクトするようにした。
・gzip ヘッダ中の 'OS code' の部分をフィックスした。
・Amiga に対して、抜けていた utime.h を追加し、gcc のサポートをした。
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<1.0.3 から 1.0.4 への主な変更点>
・68020 用の最適化されたアセンブラバージョンを追加した。
・DJGPP のサポートを追加した。
・Atari ST のサポートを追加した。
・切り詰められたファイル名の gzip で圧縮されたファイルをリネームするための
zforce を追加した。
・uncompress という名前ではインストールしないようにした(古い compress がい
かなるチェックもしていないということに頼ったシステムがあるため)
・msdos/tailor.c 中で抜けていた関数 fcfree を追加した。
・gunzip が .tgz ファイルを扱うようにして、gzip はそれらをスキップするように
した。
・gzexe 用に -d オプション(復元) を追加し、ファイルのパーミッションを保存す
ることを試みた。
・-q ですべてのウォーニングを表示しないようにした。
・VMS 上で、プログラム名と干渉するのを避けるため、GZIP_OPT を使うようにした。
・... その他、多くの小さな変更(ChangeLog を見なさい)
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<1.0.2 から 1.0.3 への主な変更点>
・古い .Z ファイルの方が小さい場合に、それを維持するための -K オプションを
znew に追加した。
・環境変数 GZIP 中の -v オプションをキャンセルするための -q(quiet) オプショ
ンを追加した。
・14 文字のファイル名制限に関して、システム上でより gzexe を安全にした。
・環境変数 GZIP のハンドリングにおけるバグと Turbo C における領域解放の不具
合をフィックスした。
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<1.0.1 から 1.0.2 への主な変更点>
・環境変数 GZIP をデフォルトのオプション用に追加した。例えば、
sh 用 : GZIP="-8 -v"; export GZIP
csh 用 : setenv GZIP "-8 -v"
・アミガのサポートを追加した。
・もし、古い .Z が .z ファイルよりも小さいならば、znew はそれを維持するよう
になった。
・record oriented IO (Vax/VMS) に対する引きずったゴミについて、文句を言わな
くなった。これは、そのようなシステムでは、複数部分からなる gzip ファイルは
サポートされないということを暗示している。
・稀にしか使われない実行型ファイルを圧縮するための gzexe を追加した。
・メモリ消費を減らした(MSDOS の要請、かつ全てのシステムに有用)。
・もし touch -r が動作するなら、znew -P (パイプオプション)中で、タイムスタン
プを保存するようにした。
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<1.0 から 1.0.1 への主な変更点>
・Borland makefile の中の些細なエラーをフィックスした。
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<0.8.2 から 1.0 への主な変更点>
・gzip が Vax/VMS 上で走るようになった。
・バックグランドで /bin/sh を使っている時には、-f なしではファイルを上書きし
なくなった。
・圧縮されたファイル (.Z) をテストするオプション -t をサポートした。破損のあ
る .Z ファイルでもある程度のデータはリカバーできるようになった。
・MSDOS 用の makefile を追加した。(MSC でのみテストした。Borland はテストし
ていない)
・いくつかのシステム用に環境設定するための変更点がまだ、もっと残っている。
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<0.8.1 から 0.8.2 への主な変更点>
・Linux と他のシステム用に環境設定するための変更点がまだ、もっと残っている。
・複数にリンクされているファイルの zcat を許した。
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<0.8 から 0.8.1 への主な変更点>
・必要なディスクスペースを少なくするためのパイプオプション -P を znew が持っ
た。
・Turbo C でのコンパイル用にいくつかの #if をフィックスした。
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<0.7 から 0.8 への主な変更点>
・gzip が `pack' で作られた .z ファイルを展開できるようになった。
・configure は最早、すべてのマシンが 386 であることを信じなくなった。
・INSTALL 中の /etc/magic に対するエントリをフィックスした。
・GNU tar 1.11.1 用のパッチと crypt++.el へのポインタを付け加えた。
・-f があるときのみ、複数にリンクされたファイルを展開するようにした。
・16ビットマシン上の .Z ファイルの展開をフィックスした。
・システムが N 文字の制限を持っている時、N-1 文字のファイル名に対しては、正
しい出力名を作るようにした。
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<0.6 から 0.7 への主な変更点>
・"make test" の代わりに "make check" を使うようにした。
・znew 中で gzip の際にタイムスタンプとパスオプションを保存するようにした。
・gzip -r では .z.z ファイルを作らなくなった。
・バージョン 0.5 の時には動いていた「.zip ファイルを gunzip する」が再び許さ
れた。
・バージョン 0.4 の時にはできていた「TurboC 2.0 でのコンパイル」が再び許され
た。
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<0.5 から 0.6 への主な変更点>
・gunzip(ver 0.5) がある種の .z ファイルを展開する時にエラーを出した。(しか
し)gzip (ver 0.5) によって作られた .z ファイルは正しく、gunzip (ver 0.6)
では読めるようになった。
・gunzip がひとつの .z ファイルの中の複数の圧縮されたメンバをサポートした。
・configure 中の i386 のチェックをフィックスした。
・コンパイラのバグをチェックするために "make test" を付け加えた。(少なくと
も、NeXT 上では gcc -finline-functions がおかしい。)
・環境変数 PAGER が zmore 中で定義されているなら、使うようにした。
・パスの中に /usr/local/bin より前に /usr/bin がある人のために、zcat に加え
て、 gzcat も認めた。
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NEWS を訳してみました。英語は苦手だし、Unix にも詳しくないので、誤訳や意味
不明の珍訳があちこちにあります。(^_^;)
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本邦訳は、ArctanX こと田辺英昭が著作権を保持しますが、GPL に準拠した配
布を認めます。
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